2018年12月13日
「さむ~ぃ」季節になりましたね。
こたつに足を入れていると、外から帰ってきた子供が足を入れてきて、足があたると、「つめたっ!!」
というわけで、足の血流のお話です。
末梢動脈疾患(peripheral arterial disease:PAD)という病名があります。
簡単にご説明しますと、下肢の血管が動脈硬化の為に狭くなったり、閉塞してしまって血の流れが悪くなってしまっている状態です。
この病気は、糖尿病だけでなく、コレステロールが高い方、たばこを吸われる方、血圧が高い方などに起こります。
症状は、有名なものにフォンテイン分類(Fontain分類)というのがあります。Ⅳになるほどひどい状態です。
<Fontain分類>
Ⅰ 無症状・冷感・しびれ
Ⅱ 間欠性跛行(かんけつせいはこう)
Ⅲ 安静時疼痛
Ⅳ 潰瘍(かいよう)や壊疽(えそ)
特徴的な症状はⅡの間欠性跛行というものがあります。
これは歩いていると、ふくらはぎなどが痛くなり、立ち止まって、しばらくすると症状がよくなる為に再度歩く。そうするとまた痛くなるといった症状です。原因として、下肢の血流だけでなく、脊柱管狭窄症という病気の場合もありますが、そのような症状がある場合は診察と検査をお勧めします。
血流の検査は両腕と両足の4か所に血圧計を巻いて測定するABI検査(Ankle-Brachial pressure index)を行います。足の血管が閉塞していれば、足の血圧は低下しますので腕の血圧と比較することで閉塞していないかどうかを確認する検査です。
米国心臓協会(AHA)などでは65歳以上の方全員、糖尿病または喫煙歴のある50歳以上の方に検査が推奨されています。
最近、寒くなってきましたので、足が冷たい方もいらっしゃると思います。
足の血流チェックもお忘れなく。