「今年は“暑熱順化前線”を意識する」— 春から始める熱中症対策
年々暑さが厳しくなる中、「熱中症対策は夏から」では遅い時代になっています。
今年注目されているのが👉 「暑熱順化前線」
これは、「いつから暑さに慣れる準備を始めるべきか」を地域ごとに示したものです。

■ 暑熱順化とは何か?
暑熱順化とは、
👉 体が暑さに慣れること
暑さに慣れていない状態では、・汗がうまく出ない・体温を下げられない・熱がこもる結果として、熱中症リスクが高まります。
実はこの順化には👉 数日〜2週間程度かかる とされています。
つまり
👉「暑くなってから対策」では間に合わない! これが最も重要なポイントです。
そしてもうはじめるタイミングに入っています!!!
■必要なのは「強い運動」ではない
ここで大事なことがあります。暑熱順化に必要なのは👉 激しい運動ではありません
本当に必要なのは👉 “うっすら汗をかくこと”です。「少し歩く」「少し体を動かす」「少し温まる」
この積み重ねで👉 体は変わります。
■「体のどこかが痛いから運動なんてできない! 」という方は、La TAKEをお勧めしてます。
当院では筋トレジムLa TAKEを運営しております。こちらでは👉 無理のない筋力トレーニングを通して・自然に汗をかく・体が動きやすくなる・動ける範囲が広がる
そんな変化を大切にしています。特に大事にしているのは👉 「痛くても動かせる範囲はある」すべてを止めるのではなく👉 “動かせる部分”を丁寧に使う
その結果・血流が良くなり・筋肉が働き・動きやすくなる
そしてその過程で👉 自然と暑熱順化も進んでいきます。
■医療的に見た重要ポイント
暑熱順化は誰にでも重要ですが、特に
では👉 発汗や体温調節の機能が弱くなりやすいため👉 より早い準備が必要です。
■まとめ
今年は👉 「暑くなってから対策」ではなく👉「暑くなる前に準備」する時代です。その目安が👉 暑熱順化前線です。
春の汗は、軽い。でも——
👉 その汗が、夏から身を守る!!! さあ皆さん体を動かしましょう
2026年04月23日
足を守る医療から、歩く未来を創る医療へ― 日本フットケア・足病医学会に参加して ―
先日、大阪で開催された第6回 日本フットケア・足病医学会年次学術集会に参加し、
シンポジウムで発表させていただきました。
テーマは「Muscle Healthと足病医療の未来― 筋トレで支える“歩ける暮らし”」 です。
これまで足病医療は、・潰瘍をつくらない ・ 重症化させない ・切断を防ぐといった“守る医療”を中心に発展してきました。
もちろん、それはとても大切です。しかし今回の発表では、「歩ける未来まで支える医療」です。
サルコペニアから、Muscle Healthへ
2025年の国際的な提言(AWGS2025)では、「サルコペニアかどうか」を診断する視点から、「筋肉の健康(Muscle Health)を守る」視点へと考え方が広がりました。
筋肉は単なる運動のための組織ではありません。・血糖値のコントロール・転倒予防・フレイル予防・認知機能との関連など、全身の健康と深くつながっています。
骨格筋は、健康長寿に不可欠な“臓器”です。
足と筋肉は、切り離せない
足の傷が治っても、・ふらつく・すぐ疲れる・歩く距離が短くなる。こうした状態では、本当の意味での回復とは言えません。歩くために必要なのは足+筋肉です。筋肉が弱ると、外出が減り、さらに筋肉が減るという悪循環が始まります。だからこそ、足病医療と筋肉の健康は切り離せません。
今回の学会では、足の医療に長年関わってこられた先生方や関係者の方々と久しぶりにお会いすることができました。それぞれの現場で、それぞれの形で足を守り続けている仲間がいる。その存在は、大きな励みになります。足病医療は、一人でつくるものではありません。多くの人の積み重ねで育ってきた分野です。
当院では・内科診療と糖尿病診療・フットケア・栄養指導をしておりましたが、運動療法が十分に支援できなかったため、医療の外にLa TAKEでの筋力トレーニングができるようにしました。また、会員にならなくとも月に1回「筋肉道場」のイベントをクリニックで行なっております。
それを通して「歩き続けられる体づくり」を支援していきます。守る医療から、創る医療へ。足を守るだけでなく、歩ける未来まで支える。それが、私たちの目指す診療です。
足元から未来まで診る。
これからも、地域の皆さまと一緒に成長していきたいと思っております。
診療を休み、学会参加できたこと。皆様に、感謝しております。



2026年03月01日
【イベントのご案内】筋肉道場 (2/23)
今年は La TAKEで、頭と足元から“これからの元気”を整える時間をつくりませんか。
今回のテーマは
「認知症予防のための栄養」と「足首を強くするトレーニング」。
脳を守る日々の食事と、転ばない体をつくる足首の安定。
どちらも特別なことではなく、日常の延長線にある大切な土台です。
前半はクリニックで、栄養のお話と足首トレーニングの体験。
後半は La TAKE に移動して、実際のマシンを使ったトレーニングを行います。
「運動が久しぶり」「自分にできるか不安」という方でも、無理なく体験できる内容です。
“変わろう”と決めるほどじゃなくても大丈夫。
少しだけ今の習慣を見直すきっかけとして、気軽にご参加ください。
■日時:2月23日(月)13:00〜14:30
■参加費:無料(要予約/先着15名)
■会場:第一部 たけのしたクリニック/第二部 La TAKE
■対象:どなたでも参加可能
お申し込みはお電話またはQRコードのフォームからどうぞ。

2026年02月07日
「痩せている=健康」ではありません !!― 女性の低体重・低栄養(FUS)という新しい考え方 ―
最近、K-popアイドルの極端な痩せが話題になることが増えています。痩せている方に憧れを持つ方も多いと思います。
しかし、ここで一度立ち止まって考えてみたい事実があります。
実は、日本の女性のほうが“痩せ”は多い
「痩せ=韓国の女性が多い」というイメージを持たれがちですが、
統計的には、日本の女性のほうが“痩せ”の割合は高いことがわかっています。
日本では、成人女性の1割以上 、特に20〜30代女性では約5人に1人が「痩せ(BMI<18.5)」に該当します。
一方、韓国の全国調査では、女性の痩せの割合は日本より低い水準で推移しています。
つまり、K-popアイドルに憧れている方が、韓国で痩せが目立つのかと思う一方で、
社会全体として“痩せが当たり前になっている”のは、むしろ日本という構図が見えてきます。
日本では「痩せたい」が当たり前になりすぎている
診察室でも、世代を問わずよく聞く言葉があります。
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「今より2kgくらい痩せたい」
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「体重が増えないように気をつけています」
実際、どの年代の女性でも、幾つになっても「もう少し痩せたい願望」を持つ割合が高いことがわかっています。
さらに驚くことに、小学1年生の女の子でも3割以上が「痩せたい」と感じているという調査結果もあります。
知らない間に、「痩せているほうが良い」
という価値観が、非常に早い段階で刷り込まれているのです。
痩せている女性に起こりやすい体の変化
痩せていることは、一見「健康そう」に見えます。
しかし、体の中では次のような変化が重なりやすくなります。
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貧血、立ちくらみ、疲れやすさ
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月経不順・無月経
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冷え、だるさ、頭痛
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骨密度の低下
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筋肉量の低下
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血糖の調整がうまくいかない(耐糖能異常)
これらは偶然ではなく、低体重・低栄養を土台に連鎖的に起こる問題です。
痩せているのに、糖尿病リスク?
「糖尿病は太っている人の病気」ではありません。
そう思われがちですが、必ずしもそうではありません。
痩せた女性では、筋肉量が少ない。日常の活動量が少ない。そのため、エネルギーを“ためて・使う”回転が低いといった状態になりやすく、
血糖をうまく処理できない体質が表に出てくることがあります。これは、“低回転型の代謝”とも言える状態です。
骨の健康は、20〜30代が将来を決める
骨密度は、20〜30代でピークを迎え、その後は少しずつ低下していきます。
研究では、骨のピークが10%高いだけで、将来の骨粗鬆症を約10年遅らせられる可能性が示されています。
若い頃の「痩せすぎ」は、骨のピークは低下していることがわかっています。やせは将来の骨の貯金を減らしてしまう行為でもあります。
「昔は痩せていた」より「今、痩せている」ことが問題
研究からわかっている重要な点があります。20歳頃は痩せていたが、今は標準体重→ 骨のリスクはそれほど高くない
つまり、過去よりも「今の体の状態」が、将来の健康を左右します。
FUS(女性の低体重・低栄養症候群)という考え方
こうした背景を受けて、日本では FUS(Female Underweight / Undernutrition Syndrome)という新しい疾患概念が整理され始めました。まだ、疾患としての診断基準などはさだまっていません。
しかし、これは、痩せていること自体ではなく、痩せを土台に、複数の体の不調が重なっている状態を一つのまとまりとして捉える考え方です。
まず大切にしたい、3つの基本
極端な方法より、まずはここからです。
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① 3食、きちんと食べる
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②日常的に体を動かす(目安:8000歩前後)
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③しっかり眠る(7時間前後)
「体重を減らす」より、「体調が整っているか」を大切にしてみてください。
クリニックから伝えたいこと
マンジャロでのダイエットやK-popアイドルのように、痩せていることは正しいと思いすぎることは危険です。
確かに、肥満症の方が痩せようとするのはよいですが、やりすぎは良くありません。一度 ご自身の正しいボディイメージを考え直すのもよいかもしれません。
日本では、気づかないうちに“痩せすぎ”が普通になっている。痩せていることは、努力の結果かもしれません。
でも、健康の保証ではありません。閉経前の女性で、最近疲れやすい、月経が不安定、立ちくらみが多い、将来の骨や血糖が気になる
そんなときは、「太っていないから大丈夫」と思わず、体重ではなく、体調と未来を見ることを、考え直してみませんか?
2026年02月01日
オニチャンネル続き(YouTube)健康のための筋トレ
オニチャンネルの続きです。
お恥ずかしいですが、私の筋トレの悩みを解決してもらいました。
2026年01月16日
YouTubeオニチャンネルで筋トレジム La・TAKEのことをお話ししました。
12月下旬 YouTubeのオニチャンネル(LaTAKEでお世話になっている鬼木さんのチャンネル)に出演させていただきました。
私たちが考える健康のための筋トレについて、お話しさせていただきました。
最近、サルコペニアのアジアのワーキンググループが、健康寿命の延伸には筋肉の健康が大事だと提唱されていることもお伝えしました。
よろしければ、こちらのチャンネルを見てみてください。
2026年01月15日
1月のクリニックニュースレターです


📘 うぇるび 1月号
年末年始で体重が気になる方へ。
今月は 「1日−200kcal」 を目安に、
食事とあわせて 運動の工夫 もご紹介しています。
栄養成分表示を見て食事を整え、
首・姿勢を支える筋トレで、
日常動作をラクに。
無理なく、続けられる体重管理を。
ぜひ、うぇるび1月号をご覧ください。
#うぇるび
#1月号
#体重管理
#ワンポイント栄養
#運動習慣
#生活に戻る筋トレ
2026年01月14日
世界糖尿病デーにWeb講演を行いました
2025年11月14日(世界糖尿病デー)、大正製薬主催の Taisho Diabetes Web Seminar にて、医療関係者向けに講演を行いました。
今回のセミナーでは
「健康寿命の延伸を考える」
というテーマのもと、糖尿病治療薬の最新情報や、医療安全に関する話題提供が行われました。
今回の講演では、私が京都医療センター勤務時代に大変お世話になった 中川内玲子先生 が座長を務めてくださいました。
中川内先生とは当時、臨床の基礎を教えていただいた大切な恩師です。
そんな中川内先生に座長として支えていただきながら講演できたことは、私自身にとっても大変感慨深い時間となりました。
「足を診る医療から、歩く未来を創る ー フットケアと筋トレの融合による再発予防」
講演では以下の内容についてお話ししました。
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糖尿病性足病変の現状と再発率の高さ
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「足を見る医療」だけでは守りきれない領域
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歩行能力の維持こそが予防の鍵であること
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La TAKE で実践している「筋力トレーニング × フットケア」の実際
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筋力低下・バランス低下が再発リスクを高める科学的背景
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「日常生活が変わる筋トレ」を医療としてどう位置付けるか
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地域で“生涯歩行”を支える取り組み
特に、足潰瘍の再発を防ぐためには**フットケア(足を守る)**と筋力トレーニング(歩きを守る)の両輪が不可欠であることをお伝えしました。
おわりに
世界糖尿病デーという特別な日に、恩師の中川内先生に見守っていただきながら、
「足を守り、歩く未来を支える医療」
についてお話しできたことを心から嬉しく思います。
これからも、たけのしたクリニックと La TAKE は、
地域の皆さまの 生涯歩行(Lifelong Walking) を支えるために、医療と運動の融合を進めていきます。

2025年11月16日
11月9日の「筋肉道場」
2025年11月05日
「寒暖差に負けない体づくり」 手足の冷えとしもやけのメカニズムと対策
秋が深まり、朝晩の気温差を感じる季節。外は肌寒くても、日中は暖かい。そんな「寒暖差」が大きくなる時期に増えるのが、手足の冷えや「しもやけ(凍瘡)」です。
しもやけのメカニズム
寒さを感じると、体は熱を逃がさないように末梢の血管を収縮させます。急に暖かい環境に戻ると血流が一気に増え、毛細血管が炎症を起こして赤紫色に腫れたり、かゆみや痛みを感じるようになります(DermNet NZ, 2023)。
この血流変化をコントロールする自律神経が、急な温度変化で乱れることも関係しています(Mayo Clinic, 2024)。
発症しやすい気候条件
日本では、最低気温が5℃以下・日中との気温差が10℃以上になると、しもやけが増えると報告されています(日本皮膚科学会, 2022)。
冬の始まりや終わり、つまり「寒暖差が大きい時期」に最も発症が多く、寒さが安定した真冬よりも初冬〜晩冬に注意が必要です。
国際的にも、湿度が高く0〜15℃程度の地域で発症率が高いことが知られています(DermNet NZ, 2023)。乾燥した極寒地よりも、「しっとり冷える日本の冬」がしもやけを起こしやすい環境といえます。
なりやすい人の特徴
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女性(筋肉量が少なく熱を作りにくい)
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子どもや高齢者(血流調節が未熟/低下している)
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痩せ型・貧血・喫煙者(末梢循環が悪化しやすい)
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冷え性や糖尿病など血流障害のある人
(厚生労働省「国民生活基礎調査」, 2023)
今日からできる予防・対策
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服装で防寒を徹底
首・手首・足首の「三首」を冷やさない。濡れた靴下や手袋は早めに交換。
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入浴で深部体温を上げる
38〜40℃のぬるめの湯に10〜30分。就寝1.5時間前が理想(日本温泉気候物理医学会, 2021)。
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筋肉をつけて冷えにくい体へ
ウォーキングやスクワットなどで代謝と血流を改善(厚労省・身体活動基準2023)。
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食事で内側から温める
たんぱく質とビタミンEを意識。朝食を抜かないことで体温リズムを整える。
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急な寒暖差を避ける
エアコンの温度設定を穏やかに変え、屋内外の温度ギャップを減らす。
まとめ
しもやけや冷えは、単なる冬の不快症状ではなく、「血流のサイン」。
寒暖差が大きくなる10月からの準備が、冬を快適に過ごすカギです。
筋肉を動かし、血の巡りを整え、身体を内外から温めていきましょう。
2025年10月26日