健康診断で再検査項目があった方へ

健康診断で要再検査・精密検査の項目があった方は必ずニ次検査を受けましょう!
健康診断や人間ドックの結果で再検査・精密検査が必要と判定された方は、病気の早期発見、早期治療に向けて、早めの受診をおすすめします。特に自覚症状がない方でも、ご自身の健康のために、放置せずに必ず受診しましょう。たけのしたクリニックでは、健康診断後の二次検査(再検査・精密検査)を含めた健康相談を承っております。

血糖値が高い方もしくはヘモグロビンエーワンシー(HbA1c)が高い方

健康診断時は絶食で受けられていると思います。もし、その血糖値が110mg/dl 以上であれば、境界型糖尿病の疑いになります。また、126mg/dl以上だと糖尿病の可能性が更に強くなりますので、早めに医療機関を受診してください。
また、空腹時の血糖値だけではわからないこともあります。
健診結果票の血糖値の近くの項目に HbA1c(ヘモグロビンA1cもしくはヘモグロビンエーワンシー)という項目があるかと思います。これは過去1~2ヵ月の血糖値の影響を受けている検査値で゙す。血糖は高くないけど、HbA1cが高いという方は、もしかすると食事を食べた後の血糖値が高くなっている可能性があります(健診時は空腹時の事が多いので)。こちらも医療機関に受診をお願いします。
糖尿病の症状は、血糖値がかなり高くならないと、痛くも痒くもありません。しかし、糖尿病は、体調は何ともなくても合併症は進行します。可能性がある時は精密検査を受けてください。

ヘモグロビンエーワンシー(HbA1)の数値のイメージ

ヘモグロビンエーワンシーは熱(体温)に例えるとイメージしやすいんです。
この数値の「%」を抜いた部分と「30」を足してみてください。例えば「7%」の方は「7+30」 になります。すると「37」ですよね。熱に例えると、37℃。8.4%の方は、38.4℃の熱があることになります。
糖尿病の患者さんの一般的な合併症を抑制するためのヘモグロビンエーワンシー(HbA1c)の目標値は7%未満です。37℃以下の熱は平熱に近いですよね。
血糖値が高い方もしくはヘモグロビンエーワンシー(HbA1c)が高い方

コレステロール値が高い方へ

ご自身が10年間の間に冠動脈疾患(心筋梗塞・心疾患による突然死、ステント治療や心臓のバイパス手術などを必要とする冠動脈疾患)になる確率はどのくらいですか?
コレステロールの治療に当たっては、この確率が低リスク(2%未満)なのか、中リスク(2-9%)なのか、高リスク(9%以上)なのかによって、治療の目標値が異なります。また、一度でも冠動脈疾患の既往のある方はさらに治療の目標値(どこまで下げればよいか)が厳格になります。
コレステロール値が高い方

ご自身のコレステロールはどこまで下げるべきかご存知ですか??

これまで、「そんなことは知らん」、「下げたたほうがよいと言われたから」といって治療されている方が多くいらっしゃるのが現状です。また、残念ながら「何ともないし」といって治療をやめてしまう方もいらっしゃいます。何のためにコレステロールを下げるのか、自分はコレステロールを下げる必要があるのか、現在、知らない間にすすんでしまった動脈硬化はないのか?そんな状態を確かめたうえで治療を行いませんか?

血圧が高い(高血圧)方へ

健診などで血圧が高いと言われた方は多くいらっしゃるのではないかと思います。もし、そのような方がいらっしゃれば、まず、自宅測定用の血圧計の購入をお勧めします。出来れば、手首ではなく腕の方で。ガイドラインでも上腕のカフ・オシロメトリック法に基づく装置が推奨されています(機械の性能は年々よくなっていますので腕でも大丈夫になってくるかもしれません)。
高血圧治療ガイドライン2019では、家庭血圧が重要視されています。家庭血圧が問題なければ、高血圧に伴う合併症がなければ、経過観察になります。なので、血圧計をまずは買ってください。
既に血圧計を持っている方でも、「自宅の機械が信用できない」という方は、持ち運びできるものであれば、診察の際に持参してください。当院での測定と同時測定し、どのぐらい違うかを確かめてみましょう。
高血圧の診断は診察室で140(上の血圧)/90(下の血圧)mmHg以上、家庭で135/85mmHg以上です。 しかし、実は高血圧治療ガイドライン2019にも書いてあるのですが、診察室血圧が140/90mmHg未満の方でも、120/80mmHgを超えれば、脳心血管病は増えます。「あれ?そこは高血圧の診断じゃないじゃないか!!」と思った方。正解です。実は新しく130~139/80~89mmHgの血圧の方を「高値血圧」という事になりました。この場合は生活習慣の見直しをまずしましょう!
その上で、当クリニックでは受診された方は、二次性高血圧の除外を行います。二次性高血圧とは他の病気のためになっている 高血圧の事を言います。これまで生活習慣病だけでなく、内分泌疾患も診療してきた為、二次性高血圧の除外は必須だと思っています。高血圧の治療をする前にこの除外を行うのがベストです。 脳卒中の最大の危険因子は加齢と高血圧です。加齢は改善できませんが、高血圧は改善できます。日本人の死因の1位は悪性腫瘍(癌など)です。しかし、第2位は心疾患、第3位は脳血管障害です。第2位と第3位を合わせると、1位の悪性腫瘍とほぼ同等です。2位と3位はどちらも血管の病気です。高血圧だけではありませんが、内科的な血管病を引き起こす危険因子の治療を行っていきましょう!!。

尿酸値の高い方へ

尿酸値と聞くと「プリン体!」「痛風発作」「ビール!」、そんな言葉を思い出しますよね。その通りなのですが、それだけではありません。
尿酸値が高い場合は、痛い痛い痛風発作(足の親指の付け根が痛むのが特徴的ですが、手や足首などにも起こります。)が頭に浮かびますが、実はそれだけではないんです。
痛風腎といって腎障害を生じて透析が必要になることも、尿管結石ができやすくなることもあります。

では、尿酸ってなあに?

よくプリン体の多い食事から尿酸は作られると言われますが、実はプリン体から作られるのは全体の20%程度で、あとの80%は体で作られます。それは遺伝子が分解されたり、エネルギーの燃えた後のかすみたいなものです。さらに、体に残っている尿酸は、尿酸が尿に排泄される量によって変わります。

薬の治療の必要のある方はこの方々!!

1.痛風発作を起こしたこと がある方、痛風結節がある方
2.尿酸値が8mg/dl以上で腎症・尿路結石・高血圧・心臓の病気・糖尿病をもつ方
3.尿酸値が9mg/dl以上の方
しかし!!尿酸値が7mg/dl以上ある状態が続くと、痛風が起こりやすくなるので、早めにできるところから治療を考えましょう

二次検査(再検査・精密検査)の大まかな流れ

二次検査(再検査・精密検査)についてわからないことがありましたら、
まずはお電話(TEL:092-834-3211)ください。

※予約制ではありません

流れ
ご来院、診療、検査
流れ
検査結果が返ってきたら、当院に来院いただき検査結果をお渡しします。
必要な場合は、今後の治療についてのお話をさせていただきます。

お持ちいただくもの

・健康診断結果報告書
・健康保険証
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