BLOG

糖尿病と足(足切断)の関係② 神経障害とは

「糖尿病足病変」

このような病名を聞かれたことありますか?

かなりざっくり説明しますと、糖尿病合併症をもった患者さんの足にできた病変を総じて言います。

(ちゃんとした定義はWHOで決められています)

その糖尿病合併症の一つに神経障害というのがあります。神経障害の中でも多発性神経障害というものが多くを占めるのですが、それは両側性で、上肢よりも下肢(足)に障害が強く出ます。障害を受ける神経は、①感覚神経・②自律神経・③運動神経に生じます。

 

①に障害が出ると、温度と痛みがわからなくなる事が多いです。痛くないので、傷が足にできても気づきません。

②に障害が出ると、発汗や皮脂分泌が悪くなり、あしが乾燥したり、かかとなどに亀裂が起こりやすくなります。

③に障害が出ると、骨間筋という足の間にある小さな筋肉に萎縮がきて、足の変形をきたします。ファンサインといって足のゆびの間をあけれないなども生じます。

 

糖尿病足病変の発症機序の約60%が神経障害が原因と言われています。

また、糖尿病患者さんをたくさん集めると約50~60%の方が神経障害を有していると言われます。

糖尿病の患者さんは、最低でも年に1回は足の診察を受けてください。

当院では糖尿病フットケアにも力を入れております。一緒に生涯歩き続ける足をつくりましょう!

2018年12月08日