みなさん、こんにちは!
以前、帯状疱疹ワクチン(Shingrix)が認知症リスクを下げるかも…とご紹介しましたが、なんとRSウイルス(RSV)ワクチン「Arexvy(アレックスビー)」でも同様の効果が確認されつつあります。実はこのワクチンはどちらも同じAS01アジュバントを使ったワクチンで。このアジュバントが影響しているのかもしれません。
今回はその最新研究とメカニズムについて、解説します。
今回参照にしたのは、
Taquet, M., Todd, J. A., Harrison, P. J. 他. “Lower risk of dementia with AS01‑adjuvanted vaccination against shingles and respiratory syncytial virus infections.” npj Vaccines 10:130 (2025). DOI:10.1038/s41541-025-01172-3の論文からです。
イギリス・オックスフォード大学チームが、アメリカの電子カルテ(TriNetX)から120万人分以上のデータを活用。以下の3つのグループを、それぞれインフルエンザワクチン接種者と傾向スコアマッチング※して18か月追跡しました。
※年齢・性別・既往歴など66項目でマッチング
※ここで使われた「RMTL」は「観察期間内に認知症と診断されずに過ごせた日数」の平均を示します 。
AS01アジュバントは、MPL(モノホスホリル脂質A) とQS‑21(植物由来サポニン)があります。それぞれ効果が免疫細胞のTLR4を刺激やマクロファージや樹状細胞を活性化などがありますが、ややこしいので省きます。
この2つが、脳の老廃物(βアミロイドなど)をお掃除するシグナル(サイトカインのIFN‑γ)を生み出すと考えられています。マウス実験でも異常タンパクが減ったという報告があるようです。
値段が高価なワクチンのため、打つか打たないかは別として、こんなこともあるんだなぁと思っています。
認知症予防の“もう一つの鍵”
実は、定期的な運動にも認知症リスクを減らす力があります。メタ解析では、運動を行う人は行わない人に比べて認知症リスクが約28%低下すると報告などがあるんです。
特に夏場は暑さで外出がおっくうになりがち。
家でじっとしておくのは、いろんな影響があり、いろんな意味で要注意です(家に夫婦2人でいるとギクシャクします。(これは、論文データではなく、私の個人の感想です・・・。))
夏場の運動不足にはLa TAKEを活用しよう!
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暑い夏こそ、涼しいジムでしっかり動いて認知症予防を始めませんか?
「過去は変えられない、未来は変えられる。」なんかのCMっぽい。
気になる方はぜひLa TAKEまでお問い合わせください!
「博多は、山笠の追い山が終わると夏本番です。」
昔からよく聴いてましたが、今年は、夏本番、追い山の2−3週間前から来てます!!!
さて、患者さんでも、もうすでに「夏バテ」の方が・・・。仕方ない暑さですもんね。そんな夏バテについて調べてみました。
夏バテの定義: 医学的に明確な診断名はありませんが、夏場の高温多湿に体が適応しきれず生じる様々な不調の総称です。
具体的には倦怠感、食欲不振、睡眠の質の低下、頭痛・めまい、胃腸の不調(胃もたれ・下痢・便秘)などが主な症状として挙げられます。
なんで暑くなるとこうなるんでしょうね?
今回はこちらを参考にしました。過酷な環境で働く軍人さんたちへの応用であったりを書いてある文章です。
Institute of Medicine. Nutritional Needs in Hot Environments: Applications for Military Personnel in Field Operations. Washington, DC: National Academies Press; 1993. Chapter 10. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/books/NBK236229/
わかりやすく、まとめてみました。
1.食欲低下は生理的適応反応。
高温環境下では、食事によって生じる“食事誘発性熱産生”が体内の熱負荷をさらに増大させるため、身体は摂取カロリーを自然に減らし、食欲を抑制すると説明されています。この反応は、過剰な熱産生を防ぎ、体温維持を助ける合理的なメカニズムと考えられています 。だからって食べないで良いとは言いません。
2.設定体重(セットポイント)の一時的引き下げ
夏太りする人もいるとは思いますが・・・・、暑い季節には、断熱効果を低減させるために体脂肪量を減らし、より効率的に熱放散を行えるよう、「望ましい体重(セットポイント)」を身体が一時的に引き下げる可能性が提唱されています。この適応が長期化すると、体重減少やエネルギー不足による健康リスクを招く恐れがあるとされています 。
3.長期的な体重減少の影響
暑熱による食欲不振で体重が減少した場合、動物実験やヒト試験で報告されている「情緒不安定(いらいらしやすい)」「注意散漫」「性機能低下」といった症状が生じる可能性があります。
慢性的な栄養不足は倦怠感や免疫力低下を招き、結果として「夏バテ」症状をさらに悪化させるリスクがるようです。
事実、疲労感が抜けないと言われる患者さんも多くいます。
夏バテも、体の反応とはいえ、予防していかないと大変ですね。
夏季の栄養管理ポイント
少量ずつ回数多く摂る: 消化に優しい軽食を1回あたり少なめに、回数を増やして摂取する。
エネルギー代謝を助ける栄養素: ビタミンB群(豚肉、レバー、玄米など)、クエン酸(酢の物、レモンなど)を意識的に取り入れる。
水分+塩分・ミネラル補給: 水だけでなく塩分やカリウムも含む経口補水液や味噌汁、梅干しなどを活用する。
これらの工夫により、暑い環境でも必要な栄養素を確保しつつ、過剰な熱産生を抑制できます 。
夏季の運動のポイント
最近の環境変化で、この時期の外を歩いたり、走るのは朝や夕の涼しい時間帯しか難しくなってきましたね。
できればエアコンの効いた環境で、運動してください。大きなショッピングモールを歩き回ってでも、天神の地下街を歩き回るでも良いです。
また、自宅やジムで運動して、無理に高強度の運動を続けず、適度に休息を取りながらしてください。
「春と秋が短くなり、冬は寒くて、夏は暑くて、いつ運動するんですか?」と言われることがあります。「今でしょっ!」、ではなく、「家でしょ!!」、「ジムでしょ!!」
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たけのしたクリニックでは、地域の皆さまに向けて、毎月の健康情報やクリニックの取り組みをお届けするニュースレター
『うぇるび』を創刊いたします。
名前の由来は “Well Being” になぞらえ、「クリニックと地域のウェルビーイングをつなぐ架け橋に」という想いを込めました。
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