こんにちは、今回からはシリーズで2024年6月30日にOPENする、関連運動施設で鍛錬のトレーニングジムである、「La TAKE」(ラ テイク)ジムがどのようにして誕生したのか、そして私たちが提供する独自のアプローチについてお話ししていきます。
第1回目は、「ラテイクとは?:新しい運動の可能性」というテーマで、La TAKEジムを始めようと思ったきっかけをお話しします。
糖尿病専門医としての視点
私は糖尿病専門医として、日々患者さんの健康管理をさせてもらっています。糖尿病管理の基本は、食事療法と運動療法です。食事療法については、管理栄養士さんによる指導や糖尿病療養指導士による指導が行われています。しかし、運動療法に関しては、まだまだ十分な体制が整っていないのが現状です。
運動療法の重要性
運動療法は、血糖値の管理やインスリン感受性の改善に非常に効果的です。しかし、日本における糖尿病を持つ患者さんに対する、運動療法の指導状況を調査したところ、診察時に食事療法について指導を受けていない方は10%だったのに対して、運動指導を受けていない患者さんは30%に上ることことが分かりました。(*引用1)。この差が示すように、運動療法の指導体制にはまだまだ改善の余地があります。
2023年の新しいガイドライン(*引用2)
2023年11月、厚生労働省は新しいガイドラインを発表し、筋力トレーニングの重要性を強調しました。このガイドラインでは、筋力トレーニングが筋力、身体機能、骨密度の改善に有効であり、高齢者では転倒や骨折のリスクを低減することが示されています。また、筋トレを実施することで、総死亡リスクや心血管疾患、全がん、糖尿病、肺がんの発症リスクが10〜17%低下することも報告されています 。
La TAKEの誕生
私がLa TAKEジムを始めようと思ったきっかけは、このような運動療法の重要性を患者さんにもっと伝えたいという思いからでした。La TAKEでは、特に「鍛錬マシン」を使用した筋力トレーニングに力を入れています。これらのマシンは、キツくなく(楽に)効果的かつ安全に筋力を鍛えることができ、日常生活での動作を楽にする効果があります。筋トレにありがちな、マッチョな人が顔を歪めてする様な筋トレとは全く異なります。(それもできますが。)自分の中で少しだけ頑張れば筋トレになるマシンです。
鍛錬コンディショニングのすすめ
La TAKEジムでは、以下のような症状を持つ方々に特に運動をお勧めしています。
筋力トレーニングは、肩こりの解消、立ち姿の安定、歩行の改善、首の可動域の拡大など、日常生活の様々な問題を改善するのに役立ちます。特に、糖尿病をお持ちの患者さんには、運動療法を通じて血糖値の管理を助け、生活の質を向上させることが期待されます。
La TAKEジムでは、一人ひとりのニーズに合わせたパーソナライズドトレーニングプランも提供しています。鍛錬マシンを使用したトレーニングは、関節に負担をかけずに筋力を効果的に鍛えることができるため、痛みがある方でも安心して続けることができます。トレーナーが入会時にしっかり説明する時間を確保しておりますので安心ください。
鍛錬マシンは使い方が独特ですので、ネットからすぐ入会はできません。まずは体験をしてもらってその上で入会を考えていただきます。強い勧誘などは一切しません。
次回もお楽しみに!
このブログ記事が皆さんの健康管理の一助となれば幸いです。La TAKEジムでは、皆さんのご来館を心よりお待ちしております。
La TAKE (ラテイク) ホームページURL:https://latake.my.canva.site/
引用文献
1. 糖尿病58(11):850~859,2015
2.厚労省ホームページ https://www.mhlw.go.jp/www1/topics/kenko21_11/b2.html
最近、通院患者さんから「ネットやテレビで血圧が160/100以上でないと治療しなくても良いっていってましたけど」という質問を受けることが増えています。
しかし、これは正確ではありません。
実際、血圧160/100mmHg以上という値は、特定健診で保健師が医療機関受診を勧める(受診勧奨)基準として設定されているものであり、
高血圧の診断や治療を緩めるという意味ではありません。
日本高血圧学会の「高血圧治療ガイドライン2019年版」にも、次のように明記されています。
– **収縮期血圧 ≧ 160mmHg 又は拡張期血圧 ≧ 100mmHg**
– この場合、すぐに医療機関を受診することが推奨されています。
– **収縮期血圧 140mmHg 以上 160mmHg 未満 又は拡張期血圧 90mmHg 以上 100mmHg 未満**
– この場合、生活習慣の改善が求められ、それでも数値が改善しない場合には医療機関を受診することが推奨されています。
つまり、140/90mmHg以上の血圧は依然として高血圧として扱われ、適切な管理と治療が必要です。
高血圧は脳卒中や心臓病のリスクを高めるため、生活習慣の改善や適切な治療が重要です。
周りの高血圧をお持ちの方には、正確な情報を理解し、必要に応じて医療機関で適切な診断と治療を受けるようお伝えください。
#### 出典:
1. 標準的な健診・保健指導プログラム(令和6年度版). 厚生労働省健康・生活衛生局. [リンク](https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001231390.pdf)
2. 高血圧治療ガイドライン2019. 日本高血圧学会. [リンク](https://www.jpnsh.jp/guideline.html)
3. 健診結果とその他必要な情報の提供(フィードバック文例集). 厚生労働省健康・生活衛生局. [リンク](https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001231392.pdf)
1月18日、福岡糖尿病療養指導士認定会がありました。
当院から看護師1人、臨床検査技師1人が合格し、とうとう、当院の受験資格のある(受付さんは受験資格がないので)メンバー全員が取得することができました。
糖尿病療養指導とは、糖尿病を持つ方への、サポートが一定レベル以上できるようになったと認められたことになります。
しかし、これからも研鑽を積んで、患者さん一人一人の人生のサポートができ、一緒に歩んでいくことができるような療養指導士になっていって欲しいと思っています。
どうぞこれからもよろしくお願いいたします。
明けましておめでとうございます。
本年も当院は、患者の皆様の健康と幸せを全力でサポートさせていただきます。医師とスタッフ一同、皆様にとって良い年となりますよう祈念しております。
今年の干支は「辰」。龍ように力強く成長し、皆様の健康を支えて参ります。辰年の活力に満ちた1年となりますよう、皆様の笑顔のためにスタッフ一同尽力してまいります。
本年もどうぞ宜しくお願いいたします。皆様のご多幸とご健勝を心よりお祈り申し上げます。
今日は、肥満症治療のウゴービ注での治療についての残念なお知らせです。
最近中医協からのウゴービ注に関する保険適用の新ルールが発表されたんです。これをしっかりとチェックしてみたところ、残念ながらうちのクリニックではちょっとハードルが高いことがわかりました。
ウゴービでの治療には、いくつかの厳しい条件があるんです。特に、専門医が常勤でいることや、教育研修施設としての認定、栄養指導ができる体制が必要とされています。
当院では、糖尿病内科を標榜していて、糖尿病専門医もいるので、一部の条件はクリアしているんですけど、全部はクリアできませんでした。
福岡県内でも、教育研修施設として認定されているのは大体が病院で、クリニックでは少ないのが実情です。なので、残念ながら、当院でウゴービ治療を提供するのは難しそうです。
肥満症を大幅に軽減できれば、糖尿病等をはじめとした多数の疾患の予防になるのですが、個人の感想としては残念な結果です。他のGLP1製剤自体も未だ出荷規制が続き、ノボラピッドフレックスタッチの出荷制限もあることから、糖尿病治療を取り巻く薬の環境がなかなか厳しい世の中ですから、仕方ないのかもしれません。
11月22日に薬価収載されれば、3ヶ月以内には市場に出るはずなので心待ちにしてましたが、ひとまずは大きな病院での治療開始になりますね。
当院の看護師が、専門誌『糖尿病ケア』にてフットケアに関する指導内容記載の依頼があり、こちらに掲載されております。患者さんへの日々のケアの中で得た知見や経験が、より多くの糖尿病ケアを行う方々に共有されることになり、非常に嬉しく思っております。当院としては、これを機にさらなる質の高い医療を提供して参りますので、今後ともよろしくお願い申し上げます。
福岡ハートネット病院(旧早良病院)の病診連携の集いに参加させていただきました。
一言で表すと、よい会でした。
講演会では、整形外科の先生からの骨粗しょう症の話や、福岡ハートネット病院が行っている訪問診療のことについて拝聴いたしました。どちらも素晴らしい内容で、今後も色々とお願いをしていきたいなと思いました。
いただいた資料は写真の様に、素晴らしいブランディング力‼️良い意味で、病院名を変える事は病院全体、働く方々の意識をも変えていくという事なんだと、感心いたしました。
スタッフの方々は、いろんな緊張もあったと思いますが、病院長を始め、参加メンバーの皆さんの生き生きとした雰囲気が非常に印象的でした。これからもどうぞよろしくお願いいたします。
8月6日にPayPayドームで開かれるイベント、脈博2023に参加いたします。
所属しております、NPO法人足もと健康サポートねっとに依頼があり、イベント開催することとなりました。
お時間のある方はご参加お待ちしています。
2023年5月8日より新型コロナウイルス感染症は感染症法上の5類感染症に移行されます。
それに伴い、これまで公費でまかなわれていた検査費用(COVID19の抗原検査やPCR検査は無料)などが自己負担(保険により1割〜3割)となります。
自己負担はどのぐらいになるのか 3割負担の方の場合の費用を例として記載しておきます。
COVID19のPCR検査:2550円
COVID19の抗原検査:1320円
コロナとインフル抗原同時検査:1690円 です。
これに初診料または再診料や 院内トリアージ加算、採血費用、処方箋費用などが加わりますので、全体として(採血やPCRを行った場合)これまで約3600円前後だった費用が約6200円前後となります。2類相当だった時は、診療費の多くは国が公費でサポートしてくれていたので、5類移行後は風邪(感染症)診療だけでも費用がかなり増えますので、ご注意ください。
尚、これまで通り、当院では受診時にマスクの着用をお願いします。また、感染症が疑われる場合(喉が痛いや下痢だけなどの主訴も含め)は必ず電話での予約をお願いいたします。電話せずに来院された場合は、院外での待機や数時間の待ち時間などが発生する事や、診療が行えない事もございますので、ご理解ください。
また、最近では保険診療の点数が変更になることも多いです。医療機関及び医師の判断によって検査内容などは異なります。上記は概算であることをご留意ください。