インフルエンザワクチン4価から3価に変わるそうです。

【2025/26シーズン】インフルエンザワクチンが3価に変更されます

こんにちは、1年は早い。

もう6月ですね。例年10月にはインフルエンザワクチンが開始されます。

今シーズンは「インフルワクチンは変化の時代」かもしれませんね

2025/26シーズン(令和7年度)より、日本のインフルエンザワクチンが従来の4価から3価へと変更されます。

この変更の背景や、新たに使用可能となったワクチンについてご紹介いたします。

 


なぜ4価から3価に変更されるの?

これまでのインフルエンザワクチンは、A型2株(H1N1、H3N2)とB型2系統(ビクトリア系統、山形系統)の計4株を含む4価ワクチンが使用されてきました。

しかし、近年、B型山形系統のウイルスは世界的にほとんど検出されなくなっています。そのため、WHO(世界保健機関)は2025/26シーズンのワクチンから山形系統を除外し、3価ワクチンとすることを推奨しました。

日本の厚生労働省もこの方針に従い、3価ワクチンへの移行を決定しています。

 


新たに使用可能となったワクチン

フルミストは昨年から開始されていますね。当院では下記の2種類は採用するかどうか、検討中です。

 

フルミスト(経鼻弱毒生インフルエンザワクチン)

フルミストは、鼻にスプレーするタイプのワクチンで、2歳から18歳までの方が対象です。

注射が苦手なお子様にもおすすめです。フルミストは、鼻の粘膜に免疫を誘導することで、インフルエンザウイルスの侵入を防ぎます。

また、効果の持続期間が約1年と、従来の注射型ワクチン(約5か月)よりも長いとされています

 

高用量インフルエンザワクチン(エフルエルダ®筋注)

エフルエルダ®は、60歳以上の方を対象とした高用量のインフルエンザワクチンです。

1株あたりの抗原量が標準用量の4倍で、免疫機能が低下している高齢者において、より強い免疫応答を誘導します。

臨床試験では、標準用量ワクチンと比較して、インフルエンザ発症率が24.2%低下し、入院や心肺イベントのリスクも低下することが示されています 。厚生労働省+4sanofi.co.jp+4厚生労働省+4sanofi.co.jp+2医薬通信社+2sanofi.co.jp+2

 


まとめ

  • 2025/26シーズンから、日本のインフルエンザワクチンは3価に変更されます。

  • 新たに、フルミスト(経鼻ワクチン)やエフルエルダ®(高用量ワクチン)など、多様なワクチンが使用可能となりました。(市からの補助などが出るかどうかは、現時点では不明です。)

  • ワクチンの選択は、年齢や健康状態に応じて最適なものを選ぶことが重要です。

 

 


参考資料:

 
2025年06月03日