今日は、肥満症治療のウゴービ注での治療についての残念なお知らせです。
最近中医協からのウゴービ注に関する保険適用の新ルールが発表されたんです。これをしっかりとチェックしてみたところ、残念ながらうちのクリニックではちょっとハードルが高いことがわかりました。
ウゴービでの治療には、いくつかの厳しい条件があるんです。特に、専門医が常勤でいることや、教育研修施設としての認定、栄養指導ができる体制が必要とされています。
当院では、糖尿病内科を標榜していて、糖尿病専門医もいるので、一部の条件はクリアしているんですけど、全部はクリアできませんでした。
福岡県内でも、教育研修施設として認定されているのは大体が病院で、クリニックでは少ないのが実情です。なので、残念ながら、当院でウゴービ治療を提供するのは難しそうです。
肥満症を大幅に軽減できれば、糖尿病等をはじめとした多数の疾患の予防になるのですが、個人の感想としては残念な結果です。他のGLP1製剤自体も未だ出荷規制が続き、ノボラピッドフレックスタッチの出荷制限もあることから、糖尿病治療を取り巻く薬の環境がなかなか厳しい世の中ですから、仕方ないのかもしれません。
11月22日に薬価収載されれば、3ヶ月以内には市場に出るはずなので心待ちにしてましたが、ひとまずは大きな病院での治療開始になりますね。