ダイエットで筋肉が減るのは、体重増えるのと同じぐらい危険!?

こんにちは!今回は、ダイエットと健康に関する興味深い研究結果をご紹介します。

体重を減らすことは健康に良いと思われがちですが、実はそう単純ではないようです。

 

最新の研究でわかったこと

最近の研究で、体重を減らすだけでは必ずしも心臓病などのリスクが下がらないことがわかりました。特に、45歳から76歳の2型糖尿病がある方々を対象とした研究では、次のような結果が出ています:

  1. 体重が減っても筋肉も減ると、あまり意味がない 体重は減ったけど筋肉も減ってしまった人は、体重が増えた人と比べて心臓病のリスクはあまり変わりませんでした。
  2. 体重が減って筋肉が増えると、リスクが下がる 体重が減って筋肉が増えた人は、体重が増えた人と比べて心臓病のリスクが下がりました。

つまり、ただ体重を減らすだけでなく、筋肉を維持または増やすことが大切なんです。

なぜ筋肉が大切なの?

筋肉は単に体を動かすだけでなく、体全体の健康に関わる大切な役割を果たしています。例えば:

  • 血管の機能を良くする
  • 血糖値を調整しやすくする
  • 脂肪の代謝を良くする

これらの働きによって、筋肉は心臓病のリスクを下げる効果があると考えられています。

 

どうすれば筋肉を増やせる?

筋肉を効率よく増やすには、「レジスタンス運動」と呼ばれる筋肉に負荷をかける運動が効果的です。例えば:

  • スクワット
  • 腕立て伏せ
  • ダンベルを使ったトレーニング などなど

初心者の方は、週に2〜3回から始めてみましょう。また、タンパク質をしっかり摂ることも大切です。

 

まとめ:健康的なダイエットのポイント

  1. 体重を減らすだけでなく、筋肉も意識しましょう
  2. 筋トレと食事のバランスが大切です
  3. 無理のない範囲で続けることが一番の近道です

ただし、持病がある方や運動に不安がある方は、必ず医師に相談してから始めてくださいね。

健康的なダイエットで、みなさんの毎日がもっと元気になりますように!

 

参考文献

今回ご紹介した内容は、以下の研究論文に基づいています:

Journal of Cachexia, Sarcopenia and Muscle 2024; 15: 342–351 DOI: 10.1002/jcsm.13409

論文タイトル:「Cardiovascular effects of weight loss in old adults with overweight/obesity according to change in skeletal muscle mass」

2024年10月17日