「糖尿病」「高脂血症」「高血圧」といった生活習慣病治療の意思決定
患者さんの治療方針の決定にはこれまでパターナリズムとインフォームドアプローチというものがありました。パターナリズムは医師が「こうしなさい」というもので、インフォームドアプローチは医学的な情報を十分に説明された上で、判断していただき治療を行う事になります。
当院では「糖尿病」「高脂血症」「高血圧」といった生活習慣病治療の意思決定で、医学的に確実ではない部分についてはSDM(Shared Decision Making:協働する意思決定)で行います。
当然、例えば1型糖尿病の方にインスリン注射が絶対に必要であるといった医学的に確実な事は変更する事はできませんが、「2型糖尿病」「高脂血症」「高血圧」といった生活習慣病の治療方針を決める時には、年齢や体格・人生観・生きがいなどを考慮して、患者さんの人生にとって最良の選択肢となるようにSDMにて治療方針を決定するように努力いたします。
どんな風にするの?そんなには難しくありません。治療の際には、私たちにも協力・協働していただき、ご自分の人生にとって、この病気や治療がどういう存在であり,どういう人生を歩みたいかをしっかりお話しください。私達も患者さんの生きがいや価値観を理解し、その上で話し合って治療方針を決定していきます。
しかし、この場合、患者さんの見解は医学的に最適な治療とは異なる事があるという事もあります。その為に医療者の見解もしっかり聞いていただきたいのです。時に患者さんと医療者は別の考え方であるかもしれませんし、医学的に最良な治療が、患者さんの人生にとって最良の治療とは限らないこともあります。その違いをお互いに理解して、しっかり話し合いながら治療の決定を行っていきましょう。
病とその苦しみを乗り越える未来の為に、共に歩む医療を提供し続けたいと思っています。
2019年3月31日
ちょっと花冷えのこの日、参加できるスタッフ(4月から一緒に働けるスタッフも)と一緒に舞鶴公園にお花見に参りました。
少し寒かったですが、この時期はやっぱり桜ですね。
朝は大濠公園駐車場の周りは大型観光バスが行列をなしており、海外からの観光の方々も桜を前に写真を撮られておりました。
花粉症はまだきつい (><)ですが、徐々に運動にとってもよい季節になってきましたね!!
2019.3.20
AED使用の復習をかねて、人形を使用したAEDの勉強会を行いました。
心臓突然死。日本では7.5分に1人が心臓突然死で亡くなっているようです。そして、その突然死での死亡を回避できるのが、胸骨圧迫(心臓マッサージ)とAED。使用が出来れば格段に救命率が変わります!!
いくら医療関係者であっても使用した経験から時間がたてば、いざ急変時に使用するは緊張するものです。
日ごろから少しでもなれるように。職員でAEDに触れてみるから始めてます。
「クリニックに春のものが少ないなぁ~」と思っておりましたら、親切な患者様からお写真を頂きました。
御自身で取られた写真とのことで、本当にありがとうございます。春を感じる1枚となっており、受付に飾らせていただきました。
さて、この写真に写っている鳥は何でしょう?(私の取った写真の画質が悪い場合は申し訳ありません。)
私は「うぐいす!!」と自信満々にお答えすると、笑われてしまいました!(笑笑)
正解は「めじろ」だそうです。
「患者様から学ぶことは本当に多いなぁ~」とつくづく感じる今日この頃です。(汗)
大切な写真を頂き、ありがとうございました!
先日、とある研究会で「蛋白質の種類と腎機能の関係」の事をお聞きしたので、その論文を読んでみました。J Ren Nutr.2017 July;27(4)233-242です。
これはARIC研究といって、米国で行われた生活習慣改善で、心血管疾患(心筋梗塞など)の発症や死亡が防げるかどうか見た研究のサブ解析になります。(これでは45歳以降になってから生活習慣を変えると心血管疾患の危険性が35%へり、死亡の危険性が40%減ることが報告されています)
以前から蛋白をたくさん摂取すると腎臓が悪くなるのではないかと言われており、腎臓が悪くなった場合には蛋白制限の食事療法を行うこともあります。しかし、この論文では蛋白質の種類によって慢性腎臓病(CKD)になるリスクが違うという報告になっておりました。
簡単に言うと、赤身と加工肉は沢山食べるとCKD発症リスクがあがり、穀物や低脂肪乳からの蛋白及びナッツの蛋白はCKD発症リスクは減っているようです。残念ながら、魚やシーフード、卵などの蛋白質では明らかな関係は認めなかったようです。
まだまだ、ガイドライン(治療の指標になるもの)でこの辺は記載はありませんが、お年をとると、筋肉を減らさない為に「蛋白を摂取してください!」と言われますが、腎臓が悪い時にどんなもの食べるのか、そんなヒントを少しもらった気がする論文でした。
2019年2月22日
朝の清掃の際にたばこの吸い殻がありました。
たばこ、まだ続けますか?
ストレスの多い社会ですから、今のストレスをたばこで紛らわされる方も多いかと思います。
しかし、たばこが原因で病気になったら・・・。将来のストレスが多くのしかかりませんか?
御自身とご家族の、親友の恋人の 将来のストレスを回避するためにも、禁煙始めてみませんか?
~~ ウォーキングイベントのお知らせ ~~
5月に一緒に歩きませんか!!
ウォーキングイベントのお知らせです。
5月12日 日曜日 朝9時45分~午後2時まで 集合場所は百道浜小学校です。
2kmと4kmのコースがあります。
参加対象は糖尿病の方、その他どなたでも となってますので、どなたでもよいのだと思います。
参加費は200円です。
申し込み締め切りは4月12日までです。
クリニックに申し込み用紙がありますので、受付に申し付け下さい!!
2019年2月13日
さるいてますか(歩いてますか)? 長崎弁なのでしょうか?どこの方言なのかは不明ですが、前任地でよく聞いていました。
さるく為には筋肉が必要です。
本日はサルコペニアのお話です。ご存知ですか?
最初に定義されたのはヨーロッパで「筋量と筋力の進行性かつ全身性の減少に特徴づけられる症候群で、身体機能障害、QOL(生活の質)、死のリスクを伴うもの」とされています。
簡単にいいますと、加齢に伴う骨格筋量の低下の状態です。
このサルコペニアになると、転倒・骨折の危険性が高くなります。
また、サルコペニアを合併したがん患者さんでは生存率が低下する事や、手術の死亡リスクなども高くなるといったデータもあります。
意外にいろんな病気との関連を見せるサルコペニアです。
この診断には、握力と、四肢の筋肉量の評価が必要です。
当院でも今回新しく、筋力を測る器具が入りました!!
じゃーん!!
ぱっと見、ピンクでかわいいのですが、かなり昔ながらの握力計(私の中学時代の体力測定はこれでした・・・。)
最近、ちょきん(貯金ではなく、貯筋)が大事と言われます。
お金も大事なのですが、筋肉も大切に!!
2019年2月3日
皆さんこんにちは 院長の竹之下です。
2月3日、福岡県聴覚障害者協会より依頼をいただき、春日市のクローバープラザにて講演を行わせていただきました。
「足の健康・靴の選び方」を手話の方についていただいて、お話させていただきました。
これまで、講演を行うことはいくつかあったのですが、聴覚障害者の方にお話しするのは初めてでした。
凄く熱心に聞いていただき、講演後の質問中には数人を診察する状態となってしまい、非常に楽しかったです!!
そして、講演後に手話通訳の方と話していたのですが、私も気付きをいただきました。
それは聴覚に不自由をしていない私たちは、知らないうちに多くの情報を聴覚から得ているという事です。以前に2月10日はフットケアの日とブログに書きましたが、「2」が「ふ」で、「10」が「と」にあたるという事は、音からの情報ですので、「フット」という言葉は今回の講演で伝わりにくかったようです。なるべくわかりやすいようにと心がけて臨んだのですが、もしかすると生活の中でも気付かずに聴覚障害者の方々にご迷惑をかけている事があるのかもかもしれない。と思いました。これも今回の経験で実感しました。
聴覚障害者協会の皆様、ご参加いただいた方々、本当にありがとうございました!!
2019年1月25日
2月10日は何の日かご存知ですか?
ニットの日、ニートの日、ふとんの日などありますが、フット(FOOT)ケアの日です。
当クリニックには なぜ、靴が並べてあるの?と思われると思いますが、皆さんの足を守ってくれる、よい靴を見本としてディスプレイしております。足を守るためです。
日本フットケア学会及び日本下肢救済足病学会より、糖尿病や末梢動脈疾患(足の血流の問題)による足病変の予防・早期発見・早期治療の啓発を目的に「フットケアの日」が制定されました。
当院でもフットケアを行っております。2月には春日市で足の講演を行わせていただく予定で、その様子はまた後日ご報告いたします!